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    イレーヌ・メイヤー

    アメリカは、ワシントン州、シアトルに 生まれる。イレーヌ・メイヤー画伯は、独学で技法を学び、1970年代中頃から米SFイラストレーションの分野で活躍、その後1980年代に入り、現在の独創的なファンタジーの世界を構築する。
     
    メイヤーの作品には、神話の神々、ピエロや歴史上の人物、実在の動物や植物、空想上の生き物等、実に多彩な主人公たちが登場し、それらは一つ一つが意味を持って風景を構成している。透明感のある色彩と絵筆によって描かれた立体的で未来的な質感をもつ作品は、コンピューターグラフィックの様な、実に緻密なタッチで描かれ、私たちを超現実的な夢の世界へと招待する。
     
    生命の美しさを追及しながらも、そのテーマは環境や科学であり、過去から現在、未来へと広範囲に及ぶ。イレーヌ・メイヤーは、従来の発想を 根底から覆す大胆かつ奇抜なアイディアを持ち、無限に広がる世界を創造し、様々な価値観に揺れ動く現代社会が直面している問題や矛盾を鮮明に描き出し、そこに生きる我々の心の奥底に眠る感性を呼び覚まそうとする。
     
    全米各地の「SFコンベンション展」にて、50以上の賞を獲得し高い評価を得ている。1996年3月1日〜5月20日には東京・有楽町マリオンにて「音」「光」そして「最先端の映像技術」を駆使した、バーチャル・ミュージアムショーを開催し、大好評を得た。超現実のファンタジーアートは各業界でも話題を呼び、宮内庁は故高円宮殿下をはじめ、会場には映画監督・龍村仁氏、ロックアーティスト・佐野元春氏、俳優・高島忠夫、詩人・俵万智などが新しい美術ジャンルの確立に敬意を表すると語り、その他各界著名人の錚々たる顔ぶれが揃った。近年にないアートオブセッション形式の展覧会であり、多くの人々が彼女の世界に引き込まれ、日本での人気を確立するまでに至った。一筆一筆を手書きで描く画伯の作品は、美しさとともに豊かな躍動感を持ち、キャンバスを飛び出すような空間構造は、空間や時間にとらわれない無限のインスピレーションを与えている。
     
    2009年6月、創造的なファンタジーの世界を描き続けた偉大な作家、イレーヌ・メイヤー画伯が逝去されました。
     
    画伯の作品はメッセージ性が強く、一つ一つが意味を持つ超現実世界の風景で構成されています。心の眼で作品と向き合えば、そこは驚きと感動が溢れます。作品が指し示す先にあるものはいつも、見た目の美しさを超越した"本質"でした。表層の価値観を捨て、本質を見極める目を持つことが大事であることを絵筆で訴えてきたのです。 その緻密で超越的な技巧と想像を超えた世界観は、強烈なエネルギーに満ち溢れ、見るものを圧倒します。時代を超えていつまでも心に残る作品となることでしょう。

  • Interview

    イレーヌ・メイヤー インタビュー
    1996年、超現実美術展 イレーヌ・メイヤーの世界開催時のインタビューがこちらに掲載されておりました。
     
    (以下、コピー)
     −−幻想的なモチーフの中に、自然や平和への強い思いを込めた絵で知られる画家、イレーヌ・メイヤーさんが、3月1日から5月20日日まで、東京・有楽町マリオンで大々的な展覧会を開く。絵画作品をただ並べるだけではなく、作品に使われている様々なモチーフを、造形やCG(コンピューター・グラフィックス)などで立体的に見せるという、マルチメディア時代の幕開けを象徴するような展覧会になるという。
     
     「今までの展覧会は、絵を壁にぶら下げるくらいのことしかしていません。これだけテクノロジーが進んだのだから、いい加減、新しいことに挑戦してみてもいいのでは。私は平面の絵を描いている時でも、いつも三次元を考えながら描いています。テクノロジーを使えば、描いている時に頭の中にある物に近い表現ができます」
     
     「音楽も、絵を見るために邪魔になるものではありません。音楽が付けられた、展覧会のプロモーション用のビデをを見て、私は嬉しくて、涙が出るくらい感動しました。音楽は、絵をもっともっと感じ取らせてくれるものです。展覧会では、私の描いている時に感じている世界を、見に来ていただいた方にも同じように感じとって欲しい」
     
     −−砂漠化した森を癒そうとする動物たちの絵や、世界の文化が一つにまとまった素晴らしさを著したメデューサの絵は、経済的な発展のために、多くの物を犠牲にしてきた今の社会への、痛烈な批判ともいえる。
     
     「自然破壊は、私の絵に強い影響を与えています。ジャングルの中にハイウエーが走っている絵は、街や家を立てるよりも、木や森があるべき場所にあったほうがいいと訴えているものです。テクノロジーと自然が共存するためには、何が必要なのかという問いに対する答えを、私は持っていませんが、絵では、テクノロジーも自然も、両方とも必要だと描いています。テクノロジーと自然が共存できるような方法を、私の絵を見て、頭のいい人が考えて欲しい」
     
    「テクノロジーに強く頼るようになった代わりに、失われていった物も多かった。今はテクノロジーを楽しむ人が多いけれど、あと十年くらいたてば、もっと中身のあるものを求める人達が増えていくでしょう。失われてしまった、童話とか神話とか、昔からあるしきたりとかの中に、大切な物がたくさんある。世界中の文化が一つにまとまった状態を示したメデューサには、そんなメッセージが込められています」
     
     −−社会的にも経済的にも、決して明るくない状況が続き、人々は未来に対して、強い不安を抱き始めている。
     
     「私には未来を予測することはできない。暗いにしろ明るいにしろ、どちらかに転ぶことになるでしょう。でも、、私は明るく、満足できるような未来に進んで行って欲しいと思っています。私の絵を見る人には、明るい未来はこういったものだと伝えたい。見ている人が私の絵から刺激を受けて、明るい未来を作るために努力していって欲しい」
     
     「年齢は関係ありまえん。それこそ五歳から九十五歳まで、あらゆる年齢の人に見て欲しい。職業もそう。庭師でも工員でもコンピューター技師でも高貴な方でも。政治家や企業の人といった、自然を守れる立場にある人にも、是非足を運んで欲しい」
     


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